閉じた世界

わたしたちより早く生まれた
きみはいつでも選んでたんだ
強く願ってときにためらい
憎しみさえも大切にした

この閉じた世界でどう手を伸ばせばいい

きみは道を選びとった

その強さに触れてみたい
ほかに道が尽きたあとで

追いかけても追いつけない


強さ自体は目的ではない
価値などないときみはいうけど
とうに書かれた計画からは
薄い光が漏れてくるだけ

 

この閉じた世界でどう手を伸ばせばいい

きみは道を選びとった

その強さに触れてみたい
ほかに道が尽きたあとで

追いかけても追いつけない

 

この閉じた世界でどう手を伸ばせばいい

この閉じた世界でどう手を伸ばせばいい

Sketches


動機

逃げ出さないできっぱりとして手を打つことができていたなら
きみを巻き込むことはなかった きっと事態も収まっていた

残ったのはきみにたいする申し訳のなさ

きみは道を選びとった その強さは纏いえない
ほかに道が尽きたあとで追いかけても追いつけない

透明な陽に染まったままのきみの姿が脳裏に浮かぶ
すでに怖さはきみが感じた同じぶんだけ味わっている

償いのためにはもう進むほかはなかった

きみは道を選びとった その強さは纏いえない
ほかに道が尽きたあとで追いかけても追いつけない


償いのためにはもう進むほかはなかった

きみは道を選びとった その強さは纏いえない
ほかに道が尽きたあとで追いかけても追いつけない