きみがいないせいさ

朝部屋を出て驚いた
階段が上に延びている
どうしろっていうのだろう
これでは顔も洗えない

視界を吊り下げる醒めた点がある
ふとした瞬きで点が揺らぎだす

きみがいないせいさ
きみがいないせいさ

さっきまで降っていた雨が
夜空に向かって飛んでいく
なのになぜだろう
冷たい粒が頬を打ちつづける

視界を吊り下げる醒めた点がある
ふとした瞬きで点が揺らぎだす

きみがいないせいさ
きみがいないせいさ

視界を吊り下げる醒めた点がある
ふとした瞬きで点が揺らぎだす

きみがいないせいさ
きみがいないせいさ
何も怖くないさ

Sketches


わんさかニジマスが釣れても
今日から七日間晴れでも
会話がどんなに弾んでも
なくしたタイピン出てきても

心の奥底に醒めた点がある
ふとしたまばたきで点が疼きだす

きみがいないせいさ
きみがいないせいさ

吹き矢が真ん中に飛んでも
鳴かないはずの鳥ないても
うれしい約束かわしても
アイスのあたりが続いても

心の奥底に醒めた点がある
ふとしたまばたきで点が疼きだす

きみがいないせいさ
きみがいないせいさ

もしも願いがかなうなら
そんな囁き聞こえても
かなわないことあること
わからないはずなかった

心の奥底に醒めた点がある
ふとしたまばたきで点が疼きだす

きみがいないせいさ
きみがいないせいさ
きみがいないせいさ