かの始末

きみの真っ青な顔にどうしたのと聞いたけどもうわかってた
それから必ずきみがたどるはずの運命に慄然とした

そらぞらしいと知っていたはずだけれど
だいじょうぶだからねと励ましつづけた

目の前に聳えだしたすべきことの大きさに圧倒された
きみはかえってわたしを憐れむような視線を注いできたね

どちらかがそうなってしまったときには
きっと送り出そうと約束していた

どちらかがそうなってしまったときには
きっと送り出そうと約束していた
だけど覚悟はついに降りてはこなくて

だけど覚悟はついに降りてはこなくて

Sketches


始末

あのとき戸口に立ったきみが何と言ったのか思い出せない
きみの真っ青な顔にどうしたのと聞いたけどもうわかってた
ひどく黒ずんだ袖がしのびよる薄い闇に混ざって溶けた
これから必ずきみがたどるはずの運命に慄然とした


そらぞらしいと知っていたはずだけれど
だいじょうぶだからねと励ましつづけた

目の前に聳えだしたすべきことの大きさに圧倒された
きみはかえってわたしを憐れむような視線を注いできたね

どちらかがそうなってしまったときには
きっと送り出そうと約束していた
だけど覚悟はついに降りてはこなくて
何も言わないきみはがっかりしたんだ
こんなときにためらいつづけたわたしに
みせかけだけの笑みで過ごした歴史に

あのとき戸口に立ったきみが何と言ったのか思い出せない
きみの真っ青な顔にどうしたのと聞いたけどもうわかってた

そらぞらしいと知っていたはずだけれど
だいじょうぶだからねと励ましつづけた

ひどく黒ずんだ袖がしのびよる薄い闇に混ざって溶けた
これから必ずきみがたどるはずの運命に慄然とした

どちらかがそうなってしまったときには
きっと送り出そうと約束していた
だけど覚悟はついに降りてはこなくて

目の前に聳えだしたすべきことの大きさに圧倒された
きみはかえってわたしを憐れむような視線を注いできたね

何も言わないきみはがっかりしたんだ
こんなときにためらいつづけたわたしに
みせかけだけの笑みで過ごした歴史に


どちらかがそうなってしまったときには
きっと送り出そうと約束していた
だけど覚悟はついに降りてはこなくて

何も言わないきみはがっかりしたんだ
こんなときにためらいつづけたわたしに
みせかけだけの笑みで過ごした歴史に